ニュージーランドのTechmyntがステーブルコイン「$NZDs」の提供開始

ニュージーランドのTechmyntがステーブルコイン「$NZDs」の提供開始

ニュージーランドの金融サービスプロバイダーであるテケミント(Techemynt)がニュージーランドドル1対1で裏付けられているステーブルコイン「$NZDs」の提供を開始したことを発表した。テケミントは政府認可の金融サービスプロバイダーである。

「$NZDs」はBlockchain Labsによって開発され、イーサリアムのブロックチェーン上で運用される。「$NZDs」の開発設計やコードは、コインベース(Coinbase)と米デジタル資産カストディのサークル(Circle)が設立したセントレ・グループ(Centre Group)が開発したフレームワークを利用しているとのこと。

プレスリリースで「ステーブルコインは、法定通貨や金などの基軸資産に裏付けられた暗号資産の一種です。ステーブルコインは、暗号資産による決済の即時性、安全性、プライバシーと、基軸資産の安定性を両立させる方法として注目されています。

ニュージーランドドルは、現在、世界で10番目に多く取引されている通貨で、世界中で絶大な信頼を得ています。ブロックチェーンベースのステーブルコインである$NZDsは、ニュージーランドドルの安定性と価値に、暗号資産の本質的な有用性を組み合わせることで、裁定取引、送金、デジタル決済を可能にし、ニュージーランドドルを世界のデジタル資産経済における重要な参加者として位置づけています」と説明されている。

「$NZDs」のユーザーには、FXや暗号資産トレーダー、暗号資産ファンド、投資家、そして最終的にはマーチャントや一般消費者が含まれると考えられている。またテケミントは、NZドルをDeFiプラットフォームに送金して利回りを得られるようになることも想定している。

テケミントのエグゼクティブ・ディレクターであるフラン・ストレイナー(Fran Strajnar)氏は「ニュージーランド・ドルの人気と暗号資産の普及の間で、テケミントは市場のギャップを埋め、ニュージーランドベースのステーブルコインの作成をリードする理想的な時期だと感じました。

約1年の開発期間を経て、$NZDsはニュージーランドドルベースのステーブルコインを世界に提供するという約束を完全に実行し、実現することができるようになりました。

私たちは、ニュージーランドの法的要件を遵守しつつ、既存のステーブルコインの最良の側面を基に$NZDsを構築するために、一流のパートナーと広範囲に協力してきました」とコメントしている。

編集部のコメント

コインベースと米デジタル資産カストディのサークルが設立したセントレ・グループはステーブルコインの開発キッドを提供しています。

例えばセントレの「Open network protocols」は、信頼性やアイデンティティの決定プロセス、決済のためのルール、安全なKYC/AMLの交換などのサポートが含まれており、世界中の開発者に提供しています。

参考:Techemynt Launches First New Zealand Dollar Stablecoin, $NZDs

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStocks/FJZEA・paitoonpati)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ