SBIがスイス証券取引所を運営するSIXグループと合弁会社設立へ

SBIがスイス証券取引所を運営するSIXグループと合弁会社設立へ

SBIホールディングス株式会社の100%子会社でデジタルアセット関連事業の統括・運営をするSBIデジタルアセットホールディングスが、スイス拠点のデジタル資産取引サービスを提供するSIX Digital Exchange(SDX:シックス・デジタル・エクスチェンジ)と、シンガポールを拠点とする機関投資家向けのデジタル資産の発行・取引・保管の各機能を提供する合弁会社の設立について合意したことを12月8日発表した。

SDXは世界有数の取引所であるスイス証券取引所を運営するSIXグループの一員であり、スイスを中心としたヨーロッパでデジタル資産向けの取引・決済代行サービスを提供している企業。同社のサービスは、デジタル資産を安全に発行・取引・管理を可能とすることに加え、既存の有価証券やその他資産をトークン化することにより、今まで取引をすることが出来なかった資産の取引を可能とする。

リリースによると両社が新しく設立する合弁会社では、デジタル証券や暗号資産(仮想通貨)などのデジタル資産の機関投資家の需要に直接的に応えることを目的とするとのこと。

またこの合弁会社ではSBIとSDXの双方が持っている技術やノウハウを結集し、シンガポールの法制基準に合致したトークンの発行や上場、取引サービスの提供と、保管や振替などの総合的な機能の提供を通じたデジタル資産のさらなる流動性拡大と機関投資家向けのサービス拡大を目指すとのこと。

この合弁会社は2021年にシンガポールでの業務を開始し、2022年までの正式なサービス開始向けて各種手続きを進めていくとのことだ。

SDXのリリースにてSBIホールディングス株式会社の代表取締役社長である北尾吉孝氏は「SDXと力を合わせられることを嬉しく思います。両社の合弁会社の設立合意はデジタルアセットを機関投資家に広く普及させるために必要な、グローバルなインフラを構築する上で重要な一歩です。SDXのスイスでの強みと、大阪で私たちが計画しているデジタル資産の取引所とともに、このベンチャーは、ヨーロッパとアジアの間に強力な機関投資家の関係を確立することになるでしょう」とコメントをしている。

(images:iStock/PhonlamaiPhoto・pgraphis)

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あたらしい経済 編集部

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