米保険ブロックチェーンコンソーシアムRiskstream(リスクストリーム)が非接触型保険証明アプリのテストを完了

米保険ブロックチェーンコンソーシアムRiskstream(リスクストリーム)が非接触型保険証明アプリのテストを完了

米国の保険業界に関するブロックチェーンコンソーシアムであるRiskstream Collaborative(リスクストリーム・コラボラティブ)が、同コンソーシアム内で非接触型保険証明アプリのテストを完了したことを7月28日に発表した。

このアプリケーションはQRコードやアクセスキーを用いて保険会社へ接続し、ブロックチェーンを用いてリアルタイムで保険情報の検証を行うアプリケーションである。

このアプリケーションを利用することで、被保険者が事故に遭った場合、保険契約者間で行われる保険情報の共有や警察当局への情報提示などの保険処理プロセスを非接触で行うことができる。また従来のように紙ベースの保険証明を使う必要がなくなるため、他人との不必要な接触を避けることができるようになるとのこと。

このアプリケーションはRiskstreamが開発を行うブロックチェーンフレームワーク「Canopy(キャノピー)」上で稼働するアプリケーションのひとつとのことだ。

編集部のコメント

Riskstreamは保険やリスク管理に特化したアメリカのブロックチェーンコンソーシアムです。現在40以上の企業や組織が加盟しており、R3社のCordaを基盤としたブロックチェーンフレームワークであるCanopy(キャノピー)上に保険アプリケーションの構築を行っています。

Canopyは、複数の保険会社が関わる保険金請求プロセスにおいて、ブロックチェーンを用いて安全にリアルタイムで処理を行うフレームワークであり、今年2月にはその運用テストの完了が発表されています。またCanopy上で稼働するアプリケーションの開発も進んでおり、今回の非接触型保険証明アプリを含め、2020年内に3つのアプリケーションを発表する予定とのことです。

今回のアプリケーションでは「非接触」であることをかなり強調しており、新型コロナウイルスの流行によって、プロダクト開発においても「他人との接触を避けること」に対する優先度が高まっていることがうかがえます。

コメント:小俣淳平(あたらしい経済)

(images:iStock/Panuwat-Sikham・Igor-Korchak・inkoly)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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