香港アニモカの米ナスダック上場計画、カレンシーとの合併協議が一時停止

主要取引所への再上場方針は維持

Web3関連事業や投資を手がける香港のアニモカブランズ(Animoca Brands)が、カレンシー・グループ(Currenc Group)との合併協議を一時停止したと9月22日に発表した。カレンシーは米ナスダック(Nasdaq)に上場するフィンテック企業。今回の停止は両社の合意によるものだ。

両社は2025年11月3日、アニモカのナスダック上場に向けたリバースマージャー(逆さ合併)の計画を公表していた。逆さ合併は、未上場企業が上場企業との統合を通じて、実質的に上場する手法だ。

計画では、カレンシーがアニモカの全株式を取得し、対価として自社の新株を交付する予定だった。統合後の会社の株式はアニモカの株主が約95%、カレンシーの既存株主が約5%を保有する想定で、取引完了は2026年第3四半期を目標としていた。

今回の発表によると両社は、取引完了までの想定期間と市場環境の変化を検討した。その結果、完了までに必要な期間が、それぞれの短期・中期の戦略目標に合わないと判断したという。

また、カレンシーが米証券取引委員会(SEC)に提出した9月21日付の資料では、独占交渉期間が終了し、最終的な合併契約の条件が確定していないことも説明されている。両社は今年5月、独占交渉期間を6月30日まで延長していた。

両社は、条件が整えば協議再開を検討する可能性があるとしている。今回の発表では、再開時期や新たな上場時期は示されていない。

一方アニモカは、主要取引所への再上場を目指す方針を維持すると表明した。上場に向けた財務報告体制の整備も進めており、今年7月17日に2023年度の監査済み財務諸表を公表し、2024年度分の準備を進めているという。

参考:アニモカブランズSEC提出資料
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。