ゲートUS、ビットゴーのオフエクスチェンジ決済「OES」に参加

資産をGate USへ移さず取引可能に

デジタル資産インフラ企業ビットゴー(BitGo)が提供する「Go Network Off-Exchange Settlement(OES)」に、米国向け暗号資産(仮想通貨)取引所ゲートUS(Gate US)が参加した。ビットゴーが7月28日に発表した。

利用条件を満たす両社の共通機関顧客は、資産をゲートUSへ移管することなく、米通貨監督庁(OCC)の認可・監督を受けるナショナル・トラスト・バンク、ビットゴー・バンク・アンド・トラスト(BitGo Bank & Trust, National Association)の規制下にある分別管理型カストディで資産を保管したまま、ゲートUSの流動性へアクセスできるという。

発表によると、対象顧客は現金・現金同等物、暗号資産、マネー・マーケット・ファンドなど一部のトークン化された現実資産(RWA)を担保として差し入れられるとのこと。

ここでいうオフエクスチェンジとは、取引所で注文を執行しながら、取引に用いる資産を取引所へ預けず、取引所とは別のカストディ機関に保管したまま取引後の清算を行う仕組みを指す。取引自体を取引所外で行うOTC(店頭)取引を意味するものではない。

OESは、このようにデジタル資産のカストディと取引執行を分離する、機関顧客向けの取引・清算インフラだ。顧客は資産をゲートUSの取引口座へ送付する代わりに、ビットゴー・バンク・アンド・トラストで保管する資産のうち、取引に充てる残高をゲートUS向けに割り当てる。

割り当てられた残高情報は、ゲートUSの取引システム上に利用可能残高として反映され、注文の執行に使われる。一方、対応する原資産はゲートUSへ移管されず、決済までビットゴー・バンク・アンド・トラストの規制下にあるカストディで分別管理されるという。

取引成立後の清算は、ゴーネットワークを通じて処理される。ゴーネットワークは、ビットゴーの規制下カストディ基盤内で、法定通貨やデジタル資産の移転・清算を処理する機関顧客向けのインフラだ。

ビットゴーはOESにより、機関顧客が取引前に複数の取引所へ資産を移す必要を減らせるとしている。その結果、複数の取引所間での資産移動や管理に伴う運用の複雑さや、取引所に対するカウンターパーティー・エクスポージャーを抑えられるという。

OESは、ビットゴーの機関投資家向けプライムブローカレッジサービス「ビットゴープライム(BitGo Prime)」を補完する仕組みと位置付けられている。ビットゴープライムは、取引所、マーケットメーカー、OTC(店頭)取引相手、地域別の流動性プロバイダーなどから得られる流動性を集約し、機関顧客に世界のデジタル資産市場への単一の接続経路を提供する。

一方、OESではゲートUSと直接取引する両社の共通機関顧客が、ビットゴーのカストディ・決済基盤を利用しながら、ゲートUSで注文を執行できるという。

なおプライムブローカレッジとは、金融機関がヘッジファンドや大口の機関投資家に対し、取引執行、融資・貸借、担保管理、決済、カストディなどのサービスを一体的に提供する業務を指す。

参考:ビットゴー
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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