韓国カード大手ヒョンデカード、アバランチ上でUSDT国際送金PoCを完了

Hyundai CardがAvalancheでUSDT送金PoC完了

韓国自動車メーカー大手ヒョンデモーターカンパニー(Hyundai Motor Company)の米国・メキシコ法人間で、レイヤー1ブロックチェーン「アバランチ(Avalanche)」上のUSDTを使った国際送金の概念実証(PoC)が完了した。同PoCをヒョンデモーターカンパニーと共同で実施したヒョンデカード(Hyundai Card)が7月9日に発表した。アバランチの公式Xも同日に同PoCを紹介した。

このPoCでは、ヒョンデモーターカンパニーの米国法人ヒョンデモーターアメリカ(Hyundai Motor America:HMA)が2万ドル(約323万円)を米ドル建てステーブルコインUSDTに転換し、ヒョンデモーターメキシコ(Hyundai Motor Mexico:HMM)へ送金したとのこと。その後、HMMは受け取ったUSDTを再び米ドルに転換したという。

ヒョンデカードによると、国際送金と検証を含む全工程に要した時間は平均7分だったという。従来の銀行間送金では、3時間から4時間以上かかる場合があり、今回のPoCでは送金時間が大幅に短縮されたという。

ヒョンデカードはヒョンデモーターカンパニーとともに、海外法人に関する会計、税務、法務、内部統制などの法規・規制上の要件を総合的に確認したという。そのうえでヒョンデカードが、送金構造や方式、役割分担などの業務プロセスを設計し、同PoCを主導したとのこと。

また外部パートナーとして、アバランチ、USDTを発行するテザー(Tether)、ブロックチェーン決済インフラ企業アクシム(Axiym)が参加したという。アクシムはステーブルコイン決済の統合により、国際決済で必要となる事前資金準備の負担軽減を支援するリクイディティ・アズ・ア・サービス(Liquidity-as-a-Service:LaaS)ソリューションを、アバランチのインフラを活用して提供している。

ヒョンデカードは、7月末からヒョンデモーターカンパニーの欧州法人間で第2弾のPoCを実施する予定とのこと。第2弾では、米ドル以外の現地通貨に基づく実際の送金を対象とし、両替に伴うコスト面の効率性などを含め、ブロックチェーン上のステーブルコイン送金がもたらす経済的効果を検証するという。

なお第2弾のPoCには、米ドルステーブルコインUSDCなどを発行するサークル(Circle)と、決済大手のビザ(Visa)も参加する予定とのことだ。 

参考:ヒョンデカードブロック
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。