イーサL2「Base」メインネットで約2時間ブロック生成停止、原因特定し復旧

Baseで約2時間ブロック生成停止

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が開発するイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」のメインネットで、約2時間にわたりブロック生成が停止する障害が発生した。ベース開発チームが6月25日(UTC)に発表した。

同チームは同日16:03ごろ、公式ステータスページでメインネットのブロック生成が正常ではない状態にあると公表した。その後、同17時51分ごろまでに新規ブロックのシーケンスを再開し、17:58ごろには健全なブロック生成の回復を確認した。同19:22ごろには、ブロック生成が正常に行われ、エコシステム全体で広範な復旧を確認したと報告している。

ベース開発チームによると、今回の障害はブロック生成に関する問題によるもので、ユーザー資産への影響はないという。また、障害発生中は入出金にも影響が生じ、トランザクションの遅延や停止も発生したと説明している。

また、ベースの開発を主導するジェシー・ポラック(Jesse Pollak)氏も、自身のXで「これはセキュリティ上の問題ではなく、ブロック生成に関する問題であり、すべての資産は安全だ」と説明している。

ベース開発チームはその後の調査で、後続のブロック生成を妨げる問題のあるブロック(problematic block)が原因だったと説明した。また、無効なブロックがシーケンスされたことでコンセンサス上の問題が発生し、ブロック番号47806542以降の新規ブロック生成が妨げられたことも明らかにしている。

同チームは複数の対応を実施した結果、新規ブロックの生成を再開したと報告。またノード運用者に対しては、シーケンサーとの同期を回復するため、ベースノードの再起動が必要になると案内した。

その後、同チームはブロック生成が正常に行われていることを確認したという。また、ノードの再起動と同期に伴い、各アプリケーションやインフラサービスも順次復旧し、エコシステム全体で広範な復旧を確認したと説明している。

同チームは、今回の障害について根本原因を特定済みであり、対応内容や再発防止策などをまとめたポストモーテム(事後検証レポート)を後日公開する予定だとしている。

なお、今回の障害は、同日18:00(UTC)に予定されていたネットワークアップグレード「ベリル(Beryl)」と同日に発生した。ベース開発チームは障害復旧中、ベリルが予定通り18:00にアクティベートされる見込みだと説明しており、同アップグレードは20:00(UTC)に完了している。

ベリルでは、ベース独自のトークン規格「B20」の導入や、single-proofの出金ファイナリティ期間を7日から5日に短縮する変更、「レスV2(Reth V2)」の導入などが実施された。

現時点で、ベース開発チームは今回の障害とベリルとの関連については説明していない。

参考:Base Mainnet Chain Stall
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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