バックパック、実株保有権とトークン化証券を接続する「Backpack Securities」ローンチへ

実株保有権とトークン化証券を統合する新サービス

暗号資産(仮想通貨)取引所バックパック(Backpack Exchange)が、証券プラットフォーム「バックパック・セキュリティーズ(Backpack Securities)」のローンチ予定を6月2日に発表した。同プラットフォームは今後1週間でローンチ予定とのこと。

同プラットフォームでは、投資家が米国株およびETF(上場投資信託)を購入・保有・売却できる証券ブローカー機能に加え、それらの株式・ETFの保有権をトークン化し、ブロックチェーンネットワーク上で利用できる仕組みを提供する。

バックパックによると対象ユーザーは、米国の既存証券インフラを通じて実際の株式・ETFの保有権を取得できる。またユーザーは配当金の受け取りやコーポレートアクションの対象となるなど、従来の証券会社を通じた株式・ETFの保有に近い権利を得られるという。

さらに同プラットフォームでは、トークン化証券(トークン化した株式・ETFの保有権)を再び従来の株式・ETFの保有権へ戻すことも可能になるとのことだ。

同社は、これにより従来の証券市場とブロックチェーンベースの金融ネットワークを接続すると説明している。トークン化証券は対応するブロックチェーン上で24時間365日利用できるほか、ウォレットや分散型金融(DeFi)アプリケーションとの連携にも対応するという。

バックパックは今回の発表について、単なるトークン化証券の提供ではなく、「実際の株式保有(Ownership)」、「トークン化(Tokenization)」、「統合資本(Unified Capital)」の3層から構成される金融基盤として位置付けている。

また同社は、株式・ETFの保有権とトークン化証券を相互に変換できる仕組みにより、今後株式をオンチェーン金融で利用するための基盤構築を目指すとしている。

バックパック・セキュリティーズのうち、米国株などを購入・保有・売却できる証券ブローカーサービスは2026年6月から順次提供開始予定とのこと。また初期のトークン化証券は、サンライズ(Sunrise)との提携によりソラナ(Solana)上で展開される。

なおバックパックは2022年に設立された企業で、バックパックエクスチェンジは2023年3月に法人化された。同社はソラナエコシステムのNFTプロジェクト「マッドラッズ(Mad Lads)」の開発元としても知られている。同社によると、現在は150以上の国・地域でサービスを提供しており、累計取引高は4,470億ドル(約71.5兆円)を超えている。

参考:バックパック(X)
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。