イーサリアムメインネット、1日の取引数が362万件超で過去最高更新

1日362万件超で過去最高を記録

イーサリアム(Ethereum)メインネットの1日あたりトランザクション数が、4月28日に3,627,491件に達し、オンチェーンデータサイト「イーサスキャン(Etherscan)」上で過去最高を更新した。ステーキングサービス提供企業エバーステーク(Everstake)が日本時間4月30日に自身のXアカウントで伝えた。

同投稿では「イーサリアムは死んだ」という見方がサイクルごとに繰り返されてきたとしたうえで、今回の記録についてネットワーク規模の大きさを示すものだと説明している。また同社は、この成長は過去のピークと比較しても顕著であり、ネットワーク効果は想定以上に加速している可能性があるとの見方も示している。

さらに同社は、このモメンタムが継続すれば、今年中に1日あたりトランザクション数が600万件に達する可能性があるとの見通しを示した。

イーサスキャンによると、トランザクション数と累計ユニークアドレスは長期的に増加傾向が続いている。ただし、ユニークアドレスはユーザー数そのものではなく、1人が複数アドレスを保有する場合や、取引所・ボット・コントラクト関連のアドレスも含まれる点には注意が必要だ。

これに対して、平均取引手数料(ガス代)は2021年前後の高騰局面と比較して低水準で推移している。イーサリアムではこれまで、メインネットの継続的なアップグレードを通じてスケーラビリティの改善が進められてきた。こうしたアップグレードなどを背景に、トランザクション量が増加する局面でも、ガス代は過去の高騰局面と比較して低水準で推移している。

また、過去にガス代が高騰した局面ではトランザクション数の伸びが鈍化し、その後ガス代が低下した局面でトランザクション数が再び増加しているような動きも見られる。

一方、分散型金融(DeFi)データサイト「ディファイラマ(DeFiLlama)」によると、DeFiにおけるロック総額(TVL)やネットワーク収益については、トランザクション数の増加と同様の上昇トレンドは確認されていない。具体的には、TVLや分散型取引所(DEX)の取引量は2021年ごろのピーク水準と比較して伸び悩む局面が見られる。

なお、エバーステーク(Everstake)は別の投稿で、イーサリアムのブロック数が2,500万に到達したことも報告している。こうした節目のタイミングで、1日あたりトランザクション数が過去最高を記録したことは、ネットワークの利用規模が拡大を続けている状況を示すものとも考えられる。

参考:EtherscanDeFiLlama 
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。