アルパカの評価額は11.5億ドルに
日本人2名が共同創業した証券インフラ提供の米アルパカ(Alpaca)の企業評価額が11.5億ドル(約1,823億円)に達し、ユニコーン企業になったとことが1月14日に発表された。今回アルパカはシリーズDの資金調達ラウンドにおいて1億5,000万ドル(約237.8億円)を調達している。
アルパカは、株式、ETF(上場投資信託)、オプション、債券、暗号資産(仮想通貨)などの取引インフラを開発・提供し、米国と日本を含む複数国で証券ライセンスを保有する企業。同社では昨年10月より、米国株やETFなどのトークン化株式を24時間現物で発行・償還可能にするインフラ層「Instant Tokenization Network(ITN)」を提供開始している。また同社ではトークン化株式の裏付けとなる米国株・ETFの清算・カストディサービスを提供している。アルパカのトークン化事業でのカストディ残高は4.8億ドルを超え、2025年末時点での世界的市場シェアは94%に達したとのことだ。
なおITNはソラナ(Solana)を独占決済チェーンとし、「xストックス(xStocks)」提供のバックド(Backed)やオンドファイナンス(Ondo Finance)、ディナリ(Dinari)といった株式トークン化プロダクト提供企業やマーケットメイカーのDRWがローンチパートナーとなっている。
こうした一連の取り組みを通じてアルパカのパートナー企業数は世界40カ国で300社を超え、証券口座数も900万口座を突破。さらに売上高は、前年同期比で2倍以上に成長したとのことだ。
発表によると本調達ラウンドは、ドライブキャピタル(Drive Capital)が主導し、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、シタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)、BNPパリバ(BNP Paribas)のベンチャーファンドであるオペラテックベンチャーズ(Opera Tech Ventures)といった主要な金融機関が出資参加した。
その他にも本田圭佑氏が立ち上げたベンチャーキャピタルのX&ケースケ(X&KSK)、米暗号資産取引所であるクラーケン(Kraken)、世界有数のフィンテック企業のレボリュート(Revolut)やクラーナ(Klarna)の共同創業者、世界最大級の起業家支援ネットワークのエンデバー(Endeavor)なども本ラウンドに参加した他、ポーテージベンチャーズ(Portage Ventures)、ホライゾンベンチャーズ(Horizons Ventures)、ソーシャルレバレッジ(Social Leverage)、アンバウンドベンチャーズ(Unbound Ventures)、ダイアグラム(Diagram)、デラヤファイナンス(Derayah Financial)といった既存投資家も継続参加しているとのことだ。
今回調達した資金は、DeFi(分散型金融)関連を含む既存の取扱資産やプロダクトの拡充に加え、機関投資家向けの取引機能の強化や、インフラのセキュリティ強化に活用していくという。さらに、すでに証券ライセンス取得済み(又は取得意向を発表済み)の米国、日本、英国、欧州、インド、バハマに加え、世界の主要地域での現地証券法人の設立を進めていくとのことだ。
なおアルパカは1月6日、インドの国際金融経済特区であるグジャラート国際金融テックシティー(通称、GIFTシティー)を拠点とする証券会社ジンクマネー(Zincmoney)の買収に向けた合意を発表している。
参考:アルパカ
画像:iStocks/BadBrother