招商銀行子会社の米ドルMMF「CMBIAM」、BNBチェーン上で連動トークン展開

BNBチェーンでAPAC1位米ドルMMFが展開

中国の大手商業銀行「招商銀行(China Merchants Bank:CMB)」子会社CMBインターナショナル・アセット・マネジメント(CMB International Asset Management:CMBIAM)のMMF連動トークンが、BNBチェーン(BNB Chain)上で展開された。BNBチェーンの公式ブログで10月15日に発表された。

MMFはマネー・マーケット・ファンドの略語。米国財務省短期証券(T-Bills)や格付けの高い企業のCP(コマーシャルペーパー)など、短期・高品質な資産に投資する投資信託の一種だ。

今回BNBチェーン上で展開されたのは、CMBIAMのMMF「CMBインターナショナルUSDマネー・マーケット・ファンド(CMB International USD Money Market Fund)」に連動するトークン「CMBMINT」と「CMBIMINT」だ。

発表によると、同MMFは10月時点で運用資産が38億ドル(約5,720億円)を超えており、ブルームバーグのパフォーマンスランキングでアジア太平洋(APAC)地域で公開されているUSDマネー・マーケット・ファンドの資産クラスにおいて運用成績は第1位だという。

また同ファンドの運用方針は、純資産の70%以上を米ドル建て短期預金と高品質のマネー・マーケット商品(政府・準政府・国際機関・主要金融機関発行)に配分することとしている。

なお連動トークンのCMBMINTは、第三者デジタル投資プラットフォーム「デジフト(DigiFT)」が配布する。またCMBIMINTは、RWAテクノロジープロバイダー兼オンチェーン投資プラットフォーム「オンチェーン(OnChain)」が配布するとのこと。

適格投資家は、法定通貨またはステーブルコインでCMBMINT・CMBIMINTを取得でき、デジフトの流動性管理スマートコントラクトを通じてリアルタイムで償還可能だ。

またCMBMINTとCMBIMINTは、ヴィーナスプロトコル(Venus Protocol)やリスタDAO(ListaDAO)などのBNBチェーン上のDeFi(分散型金融)との統合が予定されており、担保用途やイールド戦略での活用が見込まれるとのことだ。

参考:BNBチェーン
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。