香港ハッシュキー、DAT特化ファンド立ち上げへ

ハッシュキーがDAT特化ファンド立ち上げへ

香港ハッシュキーグループ(HashKey Group)が、アジア最大の「デジタル資産トレジャリー(DAT)エコシステムファンド」を、グローバル市場向けに立ち上げる計画だと9月8日に発表した。

ハッシュキーグループは、香港に本社を置くエンドツーエンドのデジタル資産管理を行う金融コングロマリット。シンガポール、日本、アイルランド、バミューダなどでも事業を展開している。

発表によると同ファンドの第1フェーズの資金調達目標は5億米ドル超とのこと。当初はイーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)のエコシステムプロジェクトに重点を置くという。

ハッシュキーグループは同ファンドにより、世界中のトップクラスのDATプロジェクトを主導・投資・運営することで、暗号資産の標準化された管理を促進し、Web3エコシステムの持続可能な成長の推進を目指すとのこと。

またハッシュキーグループはこのファンドの通じ、機関投資家にコンプライアンスに適合した効率的な資産参加・収益獲得の経路を提供する。またそれだけでなく同社は、ファンドおよび業界リソースを活用してイーサリアム(Ethereum)等のコアパブリックチェーンエコシステムを支援し、エコシステムプロジェクトの商業化を推進するとのこと。

さらにファンド投資に加えハッシュキーグループは、DAT企業の運営や広範な業界エコシステムに積極的に参画するという。これにより資本投資・エコシステム応用・市場価値獲得・流動性出口という好循環が生まれるとのこと。この取り組みは、業界投資とエコシステム開発の両面からDATにアプローチする市場初の試みだと述べられている。

参考:ハッシュキーグループ
画像:iStocks/berya113

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。