オムニチェーン対応ステーブルコイン「USDT0」、ビットコインL2ルートストックに対応へ

USDT0がルートストックに対応へ

オムニチェーン対応ステーブルコイン「USDT0」が、EVM互換のビットコインレイヤー2「ルートストック(Rootstock)」に対応開始したことが7月15日に発表された。

「USDT0」は、イーサリアム(Ethereum)上の米ドル建てステーブルコイン「USDT」と1:1の価値を維持するステーブルコイン。レイヤーゼロ(LayerZero)が開発した、異なるブロックチェーン上の代替可能トークン(FT)と相互運用できるように設計されたトークン規格「オムニチェーンファンジブルトークン(Omnichain Fungible Token:OFT)」標準を採用している。

なおUSDT0は、USDT発行元のテザー(Tether)社の子会社エバーダウンラボ(Everdawn Labs)によって管理されている。このため、USDT0はテザー社が直接発行・償還するものではない。USDT0のサイトにある専用の変換アプリを使用してUSDTとUSDT0の交換が可能となっている。

ルートストックは、ビットコインネットワーク上でスマートコントラクトを実行可能にし、DeFi(分散型金融)機能などのdApps(分散型アプリケーション)を同ネットワークに導入することを目指したプロジェクト。ユーザーは、パーミッションレス(許可不要)のブリッジを通じてネイティブビットコイン(BTC)をビットコインを担保にしたネイティブ資産「RBTC」に移行することで、休眠中のBTCを貸付、取引、支払いに活用できる。

現在「USDT0」が展開するチェーンはルートストックの他、ハイパーリキッド(Hyperliquid)のハイパーEVMとハイパーコア、ユニチェーン(Unichain)、OPメインネット(OP Mainnet)、インク(Ink)、ベラチェーン(Berachain)、アービトラム(Arbitrum)、フレアネットワーク(Flare Network)、コーン(Corn)、セイ(Sei)となっている。

画像:iStocks/Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。