HashPortがインバウンドメディア「MATCHA」のIEO支援、「旅行して稼ぐ」トークン上場に向け

HashPortが「MATCHA」のIEOアドバイザーに

HashPort(ハッシュポート)が、訪日外国人観光客向けWebマガジン「MATCHA」のweb3特化子会社であるMATCHA NFTと、IEO実現を目指したパートナーシップ契約を締結したことが6月9日分かった。

IEO(Initial Exchange Offering)とはトークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのことだ。

この提携によりMATCHA NFTは、同社が将来発行予定としている「MATCHAトークン(仮称)」の取引所上場を目指すという。

発表によると「MATCHAトークン(仮称)」では、「Travel to Earn(旅行して稼ぐ)」を始め様々な機能を持つ予定とされており、トークンを軸に⽣み出すエコシステムを通じて、⽇本のポストコロナにおける観光業・インバウンドの復興を⽬指すとのことだ。

HashPortの子会社であるHashPalette(ハッシュパレット)は昨年7月1日にコインチェックの「Coincheck IEO」を利用して、国内で初めてIEOを実施、パレットトークン(PLT)を発行した。エンターテインメント領域に特化したNFTプラットフォーム「Palette」などで活用されるトークンだ。

HashPortはこの実績を基にIEOを目指す事業者に対し、「戦略的パートナー」としてトークンエコノミーの設計、規制対応・法令遵守の助言、IEO実施暗号資産交換業者の選定、新規暗号資産取扱申請関連資料の準備、トークン価値算定ロジックの構築、販売・マーケティングの設計、ブロックチェーン技術の選定などの支援を提供している。

今年4月にHashPortは、通話コミュニティSNS「Yay!」を運営するナナメウエと同社発行予定の「YAYトークン(仮)」のIEO実現を目的にパートナーシップ契約を締結している。その為今回のパートナーシップ契約締結は、HashPortとして2件⽬のIEOアドバイザー就任となる。

なお先月5月には、国内2例目となるIEOをサッカーJ2リーグ加盟の「FC琉球」が実施。GMOコインで「FCRコイン(FCR)」を販売し、約10億円を調達している。

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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