Blockの「Cash App」、ライトニングネットワークに対応へ

Blockの「Cash App」、ライトニングネットワークに対応へ

ブロック(Block:旧Square)が提供するモバイル決済アプリ「Cash App」が、ビットコインのライトニングネットワーク(Lightning Network)に対応することを同社が1月18日に発表した。

ライトニングネットワークは、決済速度を向上させ、取引手数料を安価にし、少額決済に対応させる、ビットコインブロックチェーンのオフチェーン・スケーリングソリューション。

また「Cash App」は支払い、送金、貯金、投資ができる日本では未提供のブロックのマネーアプリだ。 今回の対応で米国の「Cash App」ユーザーは、世界中のライトニングネットワークウォレットに、高速かつ無料でビットコインを送付可能になるとのこと。

なお順次機能提供が進められており、数週間以内に全ての米国の「Cash App」ユーザーが本機能を使えるようになる予定とのことだ。

ブロックは「ライトニングネットワークは、ビットコインを単なる資産に終わらせません。それはビットコインを日々の支出、請求書の支払い、世界中の誰にでも送金できる現実的な通貨形態にするのです」と発表で説明している。

また「Cash App」でライトニングネットワーク対応は、ブロックの暗号資産部門「Spiral」が作成した「Lightning Development Kit(LDK)」を活用されているという。

昨年12月にBlockは「Lightning Development Kit」を正式ローンチし、合わせて解説する動画も公開した。

その動画ではCEOのジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏のパペット(人形)が登場し、スパイラルのチームメンバーとともにユニークにLDKやビットコインについて紹介していた。

またブロックは昨年11月に法定通貨と暗号資産の直接交換可能な分散型取引所「tdDEX」のホワイトペーパー公開している。

ブロックの暗号資産領域への今後の取り組みへは注目だ。

images:Cash App

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。