韓国大手のウリ銀行、デジタル資産カストディ事業開始へ

韓国大手のウリ銀行、デジタル資産カストディ事業開始へ

韓国最大の銀行の1つであるウリ(Woori)銀行を傘下に持つウリフィナンシャルグループ(Woori Financial Group)が、デジタル資産カストディサービス市場に参入したと、韓国メディア「THE KOREA ECONOMIC DAILY」が7月11日に報じた。

具体的に、ウリ銀行はビットコインをベースとしたフィンテック・ソリューション・プロバイダーであるコインプラグ(Coinplug)社とデジタル資産のカストディ合弁会社(JV)を設立することに合意し、カストディサービス市場へ参入した。早ければ来週中に、この合弁会社は設立されるとのことだ。

報道によれば「最近、事業の多角化や投資目的で様々な種類の暗号資産を保有し始める韓国企業が非常に多くなっており、カストディサービスの需要が高まっています」とのことだ。

ウリ銀行の関係者は「海外では銀行が提供する新しいサービスの中で、デジタル資産の保管が成功し、定着しています」とTHE KOREA ECONOMIC DAILYへ説明している。 

またウリ銀行の関係者らは「予測不可能性による高い金融リスクのために国内の大手銀行が手を引いている暗号資産取引とは異なり、カストディサービスモデルは伝統的な銀行部門と同様の方法で機能します」とも語っている。

編集部のコメント

韓国最大の銀行の1つであるKB国民銀行は、昨年11月に韓国デジタルアセット社(Korea Digital Asset)を設立してカストディサービス市場に参入しています。同様に韓国大手銀行のNH銀行も7月8日にデジタル資産関連サービスを開始することを発表しています。

参考:THE KOREA ECONOMIC DAILY
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Makalo86

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。