バフェット氏のバークシャ・ハサウェイ、ブラジルのデジタルバンク「Nubank」へ約550億円出資

バフェット氏のバークシャ・ハサウェイ、ブラジルのデジタルバンク「Nubank」へ約550億円出資

ブラジルのデジタルバンクであるヌーバンク(Nubank)は、ウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffett)氏が会長兼CEOを務める持ち株会社バークシャー・ハサウェイから約550億円(5億ドル)を調達したことを6月8日に発表した。この資金調達は2021年1月に開催されたシリーズGの延長とのことだ。既存投資家にはテンセントやセコイアなどが存在している。ちなみにヌーバンクの創業者デイビッド・ベレス(David Vélez)氏はセコイアにてパートナーを務めていた経歴がある。

ヌーバンクは主力プロダクトをクレジットカードから完全なデジタル・バンキング・プラットフォームへと拡大し、個人向けローン、プラットフォーム上のファンドや2020年に買収したデジタル証券会社イージンベスト(Easynvest)のプラットフォームを利用した投資商品や、3カ月で契約数が10万件に達した生命保険、マイクロアントレプレナー向け商品、即時決済サービスなど、様々なポートフォリオを提供している。ちなみにメキシコでは、ヌーバンクはすでに最大級のクレジットカード発行会社となっているとのことだ。

ヌーバンクはリリースにて「私たちは顧客数では世界最大のデジタルバンクであり、4,000万人の大台に乗りました。2021年に入ってからの5カ月間は、1日あたり4万5,000人以上のペースで新規顧客を増やしています」と説明している。

ヌーバンクの創業者兼CEOのデイビッド・ベレス(David Vélez)氏は「会社設立から8年の間にできたことは、信じられないほどです。金融システムを変えることができるとは誰も思っていませんでしたが、私たちは常に、破壊と革新の余地があり、さらに重要なことに、お客様はより良いサービスを受ける資格があると確信していました。ヌーバンクは市場に新しいパラダイムを確立し、すべてのプレーヤーはプロセスや製品の見直しを迫られています。私がよく言うように、私たちヌーバンクにとっては、まだ初日です。まだまだやるべきことはたくさんあります。ラテンアメリカでは、未だに人口の約50%が銀行口座を持っていません。クレジットカードの普及率は平均で21%、米国では70%に達しています。今回の新たな資金調達により、地域全体で金融サービスへのアクセスを民主化していくことができます。この旅をサポートしてくれる世界的な投資家を迎えることができて光栄です」とコメントしている。

なおヌーバンクは今年5月からブロックチェーン関連のブログ記事が増えていた。

参考:ヌーバンク
デザイン:一本寿和
images:iStocks/NatanaelGinting・BadBrother・Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。