独ダイムラー、自社ブロックチェーンプラットフォームのライセンスをスタートアップに付与

独ダイムラー、自社ブロックチェーンプラットフォームのライセンスをスタートアップに付与

独大手自動車メーカーであるダイムラー社の金融およびイノベーション部門子会社ダイムラー・モビリティ(Daimler Mobility AG)が自社のブロックチェーンプラットフォーム「モビリティ・ブロックチェーン・プラットフォーム(Mobility Blockchain Platform)」のライセンスをモビリティ関連のスタートアップであるブロックスムーブ(bloXmove)に付与したことを5月31日に発表した。

ブロックスムーブは2021年に設立された企業だ。ブロックスムーブのCEOはダイムラーのDXリードであったソフィア・ロディガー(Sophia Rödiger)氏、CTOはダイムラー・モビリティのブロックチェーン部門の責任者であったハリー・ベレンス(Harry Behrens)氏が務めている。

ダイムラー・モビリティのプレスリリースによると、ブロックチェーンプラットフォームのライセンスを付与することにより、ソフトウェアプロジェクトのさらなる発展、ネットワークの拡大、エコシステムパートナーの獲得を促進させたいとのこと。

ダイムラー・モビリティのCTOであるカルメン・ロス・シェーファー(Carmen Roth-Schäfer)氏は「ソフトウェアライセンスを付与することで、このプラットフォームを他の分野にも利用できるようにし、その可能性を最大限に引き出したいと考えています。成功したパイロットプロジェクトがブロックスムーブで継続され、さらに発展していることを非常に喜ばしく思います」と述べている。

ブロックスムーブはビジョンとして「すべてのモビリティ事業者のグローバルな提携により、ユーザーの複雑さを軽減すること」を掲げ、ブロックチェーンプラットフォームをベースに流動的で統合されたモビリティインフラの構築し、ユーザーが一つのアプリで複数のモビリティをシームレスに活用できる未来を目指すとのことだ。

参考:Daimler MobilitybloXmove
デザイン:一本寿和
images:iStock/Teka77

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ