ビットゴー、機関投資家向け「Global Markets」開始。デリバティブや担保管理を拡充

BitGoが機関向け取引・金融サービス事業開始

デジタル資産の保管・取引基盤を提供するビットゴー(BitGo)が、機関投資家向けの取引・金融サービス事業「ビットゴー・グローバル・マーケッツ(BitGo Global Markets)」の開始を11月4日に発表した。

同事業では、現物取引や融資、デリバティブ、担保管理、決済などのサービスを統合して提供する。ビットゴーは、既存の機関投資家向け取引事業とプライムサービス(Prime Services)を基盤に、新事業を立ち上げた。同社は、デジタル資産関連事業を展開するNYDIGの事業買収で得た専門性を取り込み、デリバティブや担保管理、仕組み商品などのサービスを拡充したという。

取引サービスでは、現物取引や大口の店頭(OTC)取引に対応する。融資では、機関投資家が保有するデジタル資産を売却せずに担保として差し入れ、取引資金や流動性を確保できる仕組みを提供する。

担保管理では、証拠金の監視や追加担保の請求、担保処分の管理を行う。また、利用資格を満たす取引相手に対し、オプションやスワップ、個別のニーズに応じた仕組み商品を提供する。資産運用サービスや機関投資家向けの調査・市場分析も事業に含まれる。

これらのサービスには、ビットゴーのカストディ基盤や清算・決済ネットワーク「ゴーネットワーク(Go Network)」などが活用される。同社は、資産の保管から取引、資金調達、リスク管理まで、機関投資家の幅広い需要に対応する方針だ。ただし、提供するサービスや利用条件は、提供法人、国・地域、顧客区分によって異なる。

ビットゴー・グローバル・マーケッツの事業責任者には、NYDIGから加わったピート・ジャニー(Pete Janney)氏が就任した。同氏は取引や資本市場の経験を持つチームを率い、同事業の拡大を担う。

ビットゴーは8月27日、NYDIGの機関投資家向け取引事業と関連資産の買収を完了。この買収に伴い、NYDIGの従業員約30人がビットゴーに加わった。ビットゴーはNYDIGの機関顧客との取引関係も引き継いだ。

なおビットゴーは11月3日、ビットコイン(Bitcoin)のレイヤー2ネットワーク「スタックス(Stacks)」を活用したBTCステーキングサービスの提供開始についても発表している。

同サービスは、ビットゴー傘下の信託銀行ビットゴー・バンク・アンド・トラスト(BitGo Bank & Trust)の機関顧客のうち、スタックスの開発企業スタックスラボ(Stacks Labs)が管理するホワイトリストに登録された機関を対象とする。利用者はBTCを同信託銀行に保管したまま、ビットコインネットワーク上でロックする。併せて、ロックするBTCの価値の5%に相当するネイティブトークン「STX」をスタックス上でロックする。ロック期間は通常約6カ月で、BTC建ての報酬を受け取れるという。

 

 

参考:ビットゴー1・ビットゴー2・スタックスラボ
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。