アンソロピック、シンガポールにオフィス開設。政府とAI安全性・導入促進で覚書締結

Anthropicがシンガポール政府とMOU締結

生成AI「クロード(Claude)」を開発する米アンソロピック(Anthropic)が、シンガポールにオフィスを開設し、同国のデジタル開発情報省(MDDI)と覚書(MOU)を締結したと10月14日に発表した。

新オフィスは、東京、インドのベンガルール、韓国のソウル、オーストラリアのシドニーに続き、同社にとってアジア太平洋地域で5番目の拠点となる。同社は現地チームを通じ、企業や政府機関によるクロードの活用を支援する。

覚書の協力対象は、AIの安全性やセキュリティーの確保、AI導入とその影響に関する研究、官民での責任あるAI導入だ。同社は現地の専門機関と、AIモデルの評価や試験基準、インシデント対応について技術交流を行う予定だ。

また、中小企業のAI導入や公務員のAI活用能力向上を支援する方針だ。政府への研究データの共有や、AI関連ルールの策定に向けた技術・政策面の知見の提供も計画している。

発表によると、シンガポール政府技術庁(GovTech Singapore)では、1,500人超のエンジニアや技術職員が、開発支援ツール「クロードコード(Claude Code)」を導入している。DBS銀行やグラブ(Grab)などもクロードを活用しているという。

なおアンソロピックは、以前からシンガポールのAI安全性に関する取り組みに協力している。2024年には、同国の情報通信メディア開発庁(IMDA)とAIベリファイ財団(AI Verify Foundation)との協力により、英語、中国語、マレー語、タミル語の4言語で、AIの弱点やリスクを探る「レッドチーミング」を実施したと公表していた。

参考:アンソロピック
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。