21SharesがAnthropicの評価額連動ETP提供開始
スイスの資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が、生成AI「クロード(Claude)」を開発する米アンソロピック(Anthropic)の市場で推定される評価額に連動する合成ETP(上場投資商品)の提供開始を10月13日に発表した。
アンソロピックは、IPO(新規株式公開)に向けた準備を進めている。同社は6月1日、米証券取引委員会(SEC)へ登録届出書(フォームS-1)の草案を非公開で提出したと発表した。ただし同社は、IPOの実施は市場環境などに左右されるとしている。
推定評価額とは、企業全体の価値を、取引価格などを基に推定した金額のことだ。今回の商品では、アンソロピックに関連する無期限先物市場での取引価格を基にした評価額を参照する。
同ETPの名称は「21shares Anthropic Synthetic ETP」。ティッカーシンボルは「CLAU」で、オーストリアのウィーン証券取引所(Wiener Börse)が運営する取引市場ウィーンMTF(Vienna MTF)に上場している。
21シェアーズによると、CLAUは同社の親会社ファルコンXグループ(FalconX Group)が発行するノート(債務証券)を保有する。ファルコンXグループは、無期限先物を通じてアンソロピックの推定評価額への連動を管理するという。これにより、投資家は通常の証券口座を通じて、アンソロピックの推定評価額に連動する商品を売買できるとのこと。
なお、ファルコンXグループは2025年11月に21シェアーズの買収を完了している。
CLAUの価格連動には、海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)や、分散型取引所(DEX)「ハイパーリキッド(Hyperliquid)」で取引される無期限先物が利用されるという。
また、公式発表によると、価格連動には、暗号資産データ企業カイコ(Kaiko)が算出する参照価格指数に基づくトータルリターンスワップ(TRS)が用いられる。同指数は、バイナンスで取引されるアンソロピックの無期限先物を基に算出される。
ただし、CLAUはアンソロピックの株式を直接保有しないため、投資家は同社の株主とはならず、株式の所有権や議決権も得られない。また、アンソロピックがIPOを実施した場合も、CLAUは現物株式に転換されず、合成型の商品として取引が継続される設計だ。IPO後は、参照価格に同社の上場株価が反映されるという。
なお、CLAUの年間総経費率は1%で、公式発表には出口手数料として2%が記載されている。さらに、無期限先物の資金調達費用や取引費用なども、CLAUの純資産価値に影響する可能性があるとのことだ。
Europe’s first pre-IPO Anthropic ETP is here. Meet CLAU: the first European product that gives investors access to @AnthropicAI’s implied valuation. Key Details: 🔹 Name: 21shares Anthropic Synthetic ETP (CLAU) 🔹 Exchange: Vienna MTF operated by Wiener Börse 🔹 Management Fee: 1% 🔹 Issuer: 21shares x FalconX Limited Created in collaboration with @FalconXGlobal, CLAU bridges the gap between private tech equity and traditional investing infrastructure.
— 21shares (@21shares) October 13, 2026
参考:21シェアーズ 1・21シェアーズ 2
画像:PIXTA