スタンダードチャータード、シンガポールで暗号資産カストディ提供へ。ステーブルコインやRWAも対象

機関投資家と適格投資家に該当する法人顧客向けに計画

英銀行大手スタンダードチャータード(Standard Chartered)のシンガポール法人が、デジタル資産のカストディ(保管・管理)サービスを提供する計画を10月8日に発表した。

対象は、機関投資家の顧客と、適格投資家に該当する法人顧客だ。選定された暗号資産(仮想通貨)、ステーブルコイン、トークン化された現実資産(RWA)の保管に対応する計画。提供は適用される規制要件に従うとのこと。

今回のサービスは、同社がシンガポールで展開する融資・証券サービスを補完する位置付けだ。従来の資産管理、トークン化、デジタル資産の保管を組み合わせ、顧客が保有する従来資産の管理から、資産のトークン化やその後の保管まで支援するという。

スタンダードチャータードグループは、アラブ首長国連邦(UAE)、ルクセンブルク、香港などでもデジタル資産のカストディ事業を展開している。今回の計画は、主要な国際金融拠点で同事業を拡充する取り組みの一環となる。

なお、今回の公式発表には、具体的な提供開始日や、対象となる暗号資産・ステーブルコインなどの銘柄は記載されていない。

スタンダードチャータードは今年5月18日、デジタル資産保管企業ゾディア・カストディ(Zodia Custody)のカストディ事業を買収するための提案が、同社の株主と社債保有者に受け入れられたと発表していた。

同発表では、ゾディア・カストディが規制下で展開する保管事業を、スタンダードチャータードの融資・証券サービス事業に統合する計画を示していた。買収提案には法的拘束力がなく、買収完了には規制当局の承認などが条件とされていた。

参考:スタンダードチャータード
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。