ビットバンク、エンジンコイン(ENJ)取扱廃止へ。ネットワーク間の価格乖離で

保有分は原則として日本円へ換金

国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンク(bitbank)が、暗号資産「エンジンコイン(ENJ)」の取扱廃止予定を9月14日に発表した。廃止予定日時は、10月16日10:00とのこと。

ビットバンクが取り扱うENJは、イーサリアム(Ethereum)上のERC-20規格のトークンだ。ビットバンクによると、同ENJとエンジン・リレーチェーン(Enjin Relay Chain)上のENJとの間で、継続的な価格乖離が発生しているという。この状況を踏まえ、適正な価格形成と安定的なサービス提供の継続が困難だと判断したとのこと。

取扱い廃止に先立ち、9月30日10:00には、信用取引で代用暗号資産として利用するENJの掛け目が50%から0%へ変更される。これにより、保証金の状況によっては追証や建玉の強制決済、代用処分が発生する可能性がある。

10月16日10:00には、販売所の定期購入設定が解除される。また販売所の注文受付、取引所の新規注文受付、ENJの入出金受付が停止される。取引所に残る未約定注文も強制的にキャンセルされる。

ビットバンクが取り扱うENJはERC-20規格のため、外部へ出金できるのはイーサリアムネットワークのみとなる。出金を希望する利用者は、送付先が同ネットワークに対応していることを確認し、10月16日10:00までに手続きする必要がある。

取扱い廃止後も口座内に残るENJは、ビットバンクが市場価格に基づいて日本円へ換金する。換金した日本円は、取扱い廃止日から1カ月程度で顧客口座の日本円残高へ反映される予定だ。ただし、市場の流動性が低下している場合などには、想定より低い価格で換金される可能性がある。

また市場の状況などを踏まえ、ENJの売却が困難だとビットバンクが判断した場合、日本円への換金は行われない。この場合はENJのまま保管され、取扱い廃止日から5年間、利用者からの返還請求などに応じて指定アドレスへ送付される。5年経過後は、返還請求があってもENJを返還できない可能性があるという。

ENJは、ゲームやNFT(非代替性トークン)向けに構築されたエンジンブロックチェーン(Enjin Blockchain)のネイティブトークンだ。2017年にイーサリアム上のERC-20トークンとして発行された。その後、2023年9月にEnjin Blockchainへの移行が開始された。移行では、ERC-20規格のENJをバーンアドレスへ送り、Enjin Blockchain上のネイティブENJを1対1で受け取る仕組みが採用されている。

なおビットバンクは、2026年9月時点でENJを取り扱う他の暗号資産交換業者として、バイナンス・ジャパン(Binance Japan)とOKJを挙げている。

ENJの取扱い廃止までに新たな銘柄の追加がなければ、ビットバンクの取扱暗号資産は合計43銘柄となる。

取扱い銘柄は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、モナコイン(MONA)、ステラルーメン(XLM)、クアンタム(QTUM)、ベーシックアテンショントークン(BAT)、オーエムジー(OMG)、シンボル(XYM)、チェーンリンク(LINK)、ボバネットワーク(BOBA)、ポリゴンエコシステムトークン(POL)、ポルカドット(DOT)、ドージコイン(DOGE)、アスター(ASTR)、カルダノ(ADA)、アバランチ(AVAX)、フレア(FLR)、アクシーインフィニティ(AXS)、ザ・サンドボックス(SAND)、エイプコイン(APE)、ガラ(GALA)、チリーズ(CHZ)、オアシス(OAS)、ディセントラランド(MANA)、ザ・グラフ(GRT)、ビルドアンドビルド(BNB)、アービトラム(ARB)、オプティミズム(OP)、ダイ(DAI)、クレイトン(KLAY)、イミュータブル(IMX)、マスクネットワーク(MASK)、ソラナ(SOL)、サイバー(CYBER)、レンダー(RENDER)、トロン(TRX)、ライブピア(LPT)、コスモス(ATOM)、スイ(SUI)、スカイ(SKY)となる。

参考:ビットバンク
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。