アンカレッジ・デジタル、ロビンフッドチェーンに対応。トークン化RWAの保管支援

カストディやトークン発行、dApps接続を支援

米暗号資産(仮想通貨)カストディ企業アンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)が、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2「ロビンフッドチェーン(Robinhood Chain)」への対応開始を9月9日に公式LinkedInで発表した。

ロビンフッドチェーンは、米金融サービス企業ロビンフッド・マーケッツ(Robinhood Markets)が展開するブロックチェーンだ。株式やETF(上場投資信託)、プライベート資産など、現実資産(RWA)のトークン化に特化している。

同チェーンは、アービトラム(Arbitrum)の技術を基盤に構築されており、誰でもアプリケーションの開発や利用が可能なパーミッションレス(許可不要)型を採用する。ネットワーク手数料の支払いには暗号資産「イーサリアム(ETH)」が使われる。

今回の対応により、機関投資家は同チェーン上のトークンやトークン化RWAをアンカレッジ・デジタルに預けられる。アンカレッジ・デジタルは、資産の分別管理やセキュリティ、ガバナンスの要件に対応した適格カストディを提供するという。

また、同チェーン上で開発するプロジェクトは、トークン発行イベント(TGE)や、機関投資家の参加に必要なカストディ基盤について、アンカレッジ・デジタルの支援を受けられる。

さらに、アンカレッジ・デジタルの顧客は、ウォレット「ポルト(Porto)」を通じて同チェーン上の対応する分散型アプリケーション(dApps)に接続できる。アンカレッジ・デジタルはこれにより、同チェーン上のプロジェクトと機関投資家をつなぐとのことだ。

ポルトは、アンカレッジ・デジタルが提供する機関投資家向けのセルフカストディウォレットだ。利用者が自ら秘密鍵を管理する仕組みで、複数人による取引承認や、署名前に取引内容を確認する機能などを備える。

なお、9月9日時点のオンチェーンデータでは、同チェーンの2つの収益分配コントラクトから、7月20日から9月7日までに計約16,848ETHが分配されたことが確認されている。このうち約10%にあたる約1,685ETHがアービトラム側のコントラクトへ送られた。

ロビンフッドチェーンは、アービトラムの技術を使った独自チェーンの構築・運用を可能にする「アービトラム・エクスパンション・プログラム(Arbitrum Expansion Program:AEP)」に参加している。同プログラムに基づき、プロトコル純収益の10%をアービトラムのエコシステムに還元する仕組みとなっている。

参考:アンカレッジデジタル
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。