CZ公開ウォレット監視で約28.2万ドル利益、ルックオンチェーンが取引事例紹介

MARSCOINバーンと同時に購入、元本回収後は段階的に売却

オンチェーン分析サービス「ルックオンチェーン(Lookonchain)」が、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の共同創業者チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏の公開ウォレットを監視していたとみられるトレーダーの取引事例をXで8月17日に紹介した。ルックオンチェーンによると、このトレーダーはBNBチェーン(BNB Chain)上のミームコイン「マーズコイン(MARSCOIN)」を売買し、数時間のうちに約28万2,000ドル(約4,505万円)相当の利益を得たという。

ブロックチェーンではウォレットアドレスや取引履歴が公開されているため、第三者でも資産の移動状況を確認できる。ルックオンチェーンは、購入のタイミングやガス価格の設定から、このトレーダーがCZ氏の公開ウォレットをリアルタイムで監視していたと分析している。

ルックオンチェーンによると、CZ氏のウォレットで8月16日、4,444MARSCOINがバーン(焼却)された直後、このトレーダーは16BNB(当時約9,645ドル、約154万円)を投じ、8,461万MARSCOINを購入した。取引を他の買い手より先に処理させるため、ガス価格を通常の数百~数千倍に設定し、9.93ドル(約1,600円)の手数料を支払ったという。バーンとは、トークンを利用できないアドレスへ送付し、実質的に流通量を減らす仕組みを指す。

購入後、このトレーダーは、MARSCOINの価格がおよそ2倍になった段階で、保有量の約半分にあたる4,230万MARSCOINを16.4BNBで売却し、当初の投資額を回収した。ルックオンチェーンは、この手法について、「価格が2倍になったら元本を回収する」戦略だと説明した。

ルックオンチェーンによると、残る約4,230万MARSCOINの売却額は計465BNB(当時約28万2,000ドル、約4,505万円)となった。最初の売却で元本を回収していたため、この売却代金はおおむね利益に相当する。ルックオンチェーンは、利益が当初の投資額の約29倍となり、同サービスの集計上、同ウォレットがMARSCOINで最も大きな利益を上げたと説明している。

一方、CZ氏は今回のバーンについて、トラストウォレット(Trust Wallet)を試していた際、ウォレット内に多数のミームコインが表示されていたため、一部を整理しようとしたものだと説明している。同氏の説明に基づけば、今回のバーンはMARSCOINへの支持表明ではなく、ウォレット整理の一環だったことになる。

画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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