GMOインターネットGがアンソロピックと戦略提携、「Claude Enterprise」をグループ全体で活用へ

田中柊也

GMOインターネットグループがAnthropicと戦略的パートナーシップ契約締結

GMOインターネットグループが、AIモデル「クロード(Claude)」を提供する米アンソロピック(Anthropic)と戦略的パートナーシップ契約を締結したと7月28日に発表した。契約は7月10日付で締結されたという。

発表によると、同社は本契約を通じ、社外向けには安心・安全なAIを搭載したサービスを広く提供し、社内ではグループのハイパーオートメーション化に向けて「クロード」を徹底的に活用する方針だ。

また本契約の主な骨子は、サイバー攻撃対策サービスへのアンソロピックのAIの適用、「フィジカルAI」の進化に貢献するAI・ロボティクス事業での活用、GMOインターネットグループ内でのAI活用強化、AI活用を推進するためのイベント等の共同取り組みの4つとのことだ。

サイバー攻撃対策サービスへのAI適用では、「タクミバイGMO(Takumi byGMO)」でクロードとのMCP(Model Context Protocol:AIモデルと外部ツールやデータを接続するための共通規格)連携を図るとともに、アンソロピックの最新のAIを搭載し、より高度で迅速なセキュリティ診断を実現するという。

Takumi byGMOは、GMOインターネットグループ傘下のサイバーセキュリティ企業GMOフラット・セキュリティ(GMO Flatt Security)が開発・提供する、セキュリティ業務に特化したAIエージェントだ。ソフトウェアのセキュリティ診断や脆弱性の自動修正、マルウェア検知などを行う。

AI・ロボティクス事業では、GMO AI&ロボティクス商事においてアンソロピックの高度なAI技術をフィジカル領域へ実装し、フィジカルAIの進化を加速させるという。

GMO AI&ロボティクス商事は、企業へのAIやロボット、ドローンの導入・活用支援を手がける、GMOインターネットグループ傘下のAI・ロボット総合商社だ。

またGMOインターネットグループは、グループ全体で企業向けサービス「クロード・エンタープライズ(Claude Enterprise)」を契約し、その活用を推進する。ゼロ・データ・リテンション(Zero Data Retention)、多要素認証(MFA)、IP制限などのエンタープライズ向けセキュリティ機能を活用した安全なAI活用基盤を整備するとのこと。

さらに同グループは、約200名のホワイトハッカー体制を生かし、CTF(Capture the Flag)形式のハッキングコンテストなど、AI活用を推進するためのイベントをアンソロピックと共同開催することを検討しているとのことだ。

GMOインターネットグループは、AI活用の予算的な壁を取り払うため、パートナー1人当たり1カ月平均1万円を有料プランに利用できるようにした「GMO AIブースト支援金」を2025年5月に創設している。また2026年2月には、クロードに特化した支援金「GMO AIブースト支援金 for Claude」も開始している。

参考:GMOインターネットグループ
画像:iStocks/PIXTA

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田中柊也

「あたらしい経済」編集部 法政大学在学中。web3の革新性に惹かれ、暗号資産やブロックチェーン領域に関心を持つ。現在は制度や規制を中心に学びながら、ニュース制作に携わっている。