イーサL2「Base」、B20ネイティブトークン規格をメインネット有効化

B20 Activation Registryがメインネットで稼働

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーン「ベース(Base)」が、ネイティブトークン規格「B20ネイティブ・トークン・スタンダード(B20 Native Token Standard)」をメインネットで正式に有効化したと7月9日に発表した。

B20は、6月25日にメインネットへ導入された「ベリル(Beryl)」アップグレードに含まれる主要機能の一つだ。今回の有効化により、開発者や発行者はベースの本番環境でB20トークンを発行できるようになった。

ベースは、米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が立ち上げたイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンだ。ベースは、ステーブルコインやトークン化された現実資産(RWA)などの発行基盤として、機能強化を進めている。

B20は、ベースでトークンをより簡単に発行・管理できるようにするための新たな仕組みだ。具体的には、一般的なERC-20規格との互換性を維持しながら、、トークンごとにスマートコントラクトを個別にデプロイする代わりに、「B20ファクトリー(B20 Factory)」などのプリコンパイルを通じてトークンを発行・管理する。

これにより、既存のウォレットや暗号資産取引所などとの技術的な互換性を維持したまま、トークンの発行や管理を効率化できるとのことだ。B20は、ミント・バーン、供給上限、権限管理、送金制御、凍結・差押えなどの機能も標準で備える。

B20では、一般的な資産向けの「アセット(Asset)」と、ステーブルコイン向けの「ステーブルコイン(Stablecoin)」の2種類を提供する。アセットでは小数桁数や追加メタデータなどを設定でき、ステーブルコインでは小数精度が6桁に固定され、発行者が通貨コードを指定できる。

ベースはB20を通じて、ステーブルコインやRWAなどの発行を簡素化し、資産発行基盤としての競争力を高めることを目指している。また今後追加する機能として、B20トークンによるガス代支払いなどを挙げている。

このほかベリルでは、ベースからイーサリアムへの出金のうち、単一のフォルトプルーフで確定する出金(single-proof withdrawal)のファイナライズ期間を、従来の7日から5日に短縮した。また、イーサリアムの実行クライアント「レスV2(Reth V2)」も導入され、ノードのディスク使用量削減や処理性能の向上が図られている。

画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

合わせて読みたい記事

【7/10話題】NECが顔認証とアバランチ活用のオンチェーン取引基盤検討、ビットバンクのAIエージェント向けMCPサーバ、Swiftの共有台帳が初期利用へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。