香港、ステーブルコイン発行ライセンス第1弾が3月予定も実現せず=報道

香港、ステーブルコイン制度の初回ライセンス発行に遅れ

香港で導入されたステーブルコイン発行者ライセンス制度において、2026年3月に予定されていた第1弾のライセンス発行が実施されていないことが明らかになった。現地メディア「ツァイシン(財新)」が3月31日に報じた。

香港のステーブルコイン条例は2025年8月1日に施行されている。同条例では法定通貨連動型ステーブルコインの発行には香港金融管理局(HKMA)のライセンス取得が必要となっており、今回の第1弾ライセンスは同制度の実運用が始まる最初の案件として注目されていた。

HKMA総裁のエディー・ユー(余偉文:Eddie Yue)氏は今年2月初め、3月中の発行を目指すと説明していたほか、財政司司長のパウル・チャン(陳茂波:Paul Chan)氏も2月25日に公表した2026/27年度予算案の中で、同時期の発行を明言していた。

これまでHKMAは申請内容の審査を進めるとともに、申請者から追加資料の提出を受けていたとされる。その一方で、今回の報道によると、3月末時点でも香港では同制度のライセンス発行には至っていないと伝えられている。

HKMAの報道官は、ツァイシンの取材に対し、ライセンス発行に向けた作業を「全力で推進している」と説明し適切な時期に対外発表を行うとしているという。

香港政府は近年、暗号資産(仮想通貨)関連制度の整備を進めており、暗号資産取引プラットフォームのライセンス制度導入などを通じて、デジタル資産ハブとしての地位強化を図ってきた。ステーブルコイン発行者ライセンス制度もその一環として位置付けられている。

また当局は、ライセンス取得事業者に対し、コンプライアンスとリスク管理を前提に、越境利用を含む実需での活用拡大を促していく考えを示していた。

参考:ツァイシン
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。