ビットコイン、約3ヶ月ぶりに5万ドル回復

ビットコイン、約3ヶ月ぶりに5万ドル回復

ビットコイン(BTC)の価格が日本時間の8月23日午前、50,000ドル(約540万円)を超えた。50,000ドルを上回ったのは今年5月中旬以来、約3ヶ月ぶりだ。

昨年後半からコロナ対策の各国の金融緩和、スクエア、マイクロストラテジー、テスラなど米国上場企業の大量購入や、テスラでのビットコイン決済対応などを受け高騰し、今年4月14日に64,899ドルの過去最高値(米コインベースの当時価格)をつけたビットコイン。

その後テスラのビットコイン決済中止や、中国政府の中国国内マイニングの禁止など暗号資産に関する規制強化の影響を受け、その価格は一時は30,000ドル近くまで下落、その後7月後半までは30,000ドル代を推移していた。

そんな状況の一方、6月にはエルサルバドルのビットコイン法定通貨採用、またテスラのイーロンマスク氏が7月にイベント登壇し、ビットコイン決済再開の基準を示すなどポジティブなニュースもあった。

また大手金融機関やファンドなどのビットコイン関連への取り組みもあった。6月にモルガン・スタンレーがビットコインファンドを組成を公表、7月には暗号資産特化運用ファンドのグレースケール・インベストメントが主力プロダクト「グレースケール・ビットコイン・トラスト」のアセットプロバイダーとしてBNYメロンと契約締結をした。

8月に入りイーサリアムの大型アップグレードが完了、それを受けてイーサをはじめとしたアルトコイン市場も回復の兆しを見せ、そしてビットコインも40,000ドル代前半から、後半へとじわじわ回復を見せていた。

また先週20日には米国大手取引所のコインベースが、ビットコインやイーサなどの暗号資産を約550億円購入する方針を発表していた。

3ヶ月ぶりに本日50,000ドルを超えたビットコイン。イーサなどの他のアルトコインもの価格も上昇している。ここから今年4月の最高値に向けて再び上昇を見せるのかどうか、注目が集まる。

デザイン:一本寿和
images:iStocks/LongQuattro・monsitj

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ