上場控えたコインベースの四半期総収益が約1,970億円、2021年1Q決算資料公開

上場控えたコインベースの四半期総収益が約1,970億円、2021年1Q決算資料公開

コインベースが2021年度第1四半期の決算資料を公開した。第1四半期は2021年1月1日から3月31日まで。

それによると同社の2021年第1四半期の総収益は推定1,970億円(18億ドル)、支払利息、税金、減価償却費を控除後の利益(EBITDA)は推定1,200億円(11億ドル)、当期純利益は推定801億円(7億3,000万ドル)となっている。ちなみに2020年の総収益合計が約1,210億円であったので、すでに2021年第1四半期で2020年全体総収益の約61%に達している。

また推定の検証済登録ユーザー数は5,600万人、平均月間ユーザー数は610万人、そして取引量は推定37兆円(3,350億ドル)となっている。

またコインベースは資料で4つの主要なビジネス指標を説明した。その4つとは、プラットフォーム上の資産(Assets on Platform)、月間トランザクティング・ユーザー数(MTUs)、取引量(Trading Volume)、検証済ユーザー数(Verified Users)である。

プラットフォーム上の資産とは、コインベースのカストディサービスを含むプラットフォーム上のデジタルウォレットで保有または管理されている法定通貨および暗号資産の米ドル換算額の合計と定義し、測定日の市場価格に基づいて算出される指標。

月間トランザクティング・ユーザー数とは、決算のための測定期間中28日間のうちにコインベースのプラットフォーム上で1つ以上の商品について能動的または受動的な取引を少なくとも1回行った個人投資家の数。

取引量とは、決算のための測定期間中にコインベースのプラットフォームを通じて買い手と売り手の間で取引されたマッチした取引の米ドル換算額の合計と定義されていて、取引高は取引された資産の量と取引が成立した時点での取引価格の積で表される。

認証されたユーザー 検証済みユーザーとは、決算のための測定期間中にコインベースのプラットフォームにアカウントを登録し、メールアドレスまたは電話番号のいずれかを確認、またはコインベースのノンカストディアルウォレットアプリケーションにユーザー名でアカウントを開設したすべてのリテールユーザー、機関投資家、エコシステムパートナーを表している。

そしてコインベースは暗号資産の価格サイクルについて「暗号資産市場では、2010年以降、通常2年から4年の期間で4つの主要な価格サイクルが観測されています。

これらの価格サイクルでは、平均して、暗号資産市場全体の資本金が前回のサイクルよりも大幅に増加し、暗号資産経済に新しいユーザーを引き付けてきました。

このような価格サイクルは非常に変動しやすいため、当社では四半期ごとの業績ではなく、価格サイクルで業績を測定しています。当社は、こうした価格サイクルを通じて長期的な価値を創造できると考えています」と説明している。

そしてコインベースは今後の諸費用に関して「2021年第2四半期には、当社の直接上場に関連する一時的な費用として約37億円(約3,500万ドル)を見込んでいます。

2021年通年では事業規模を拡大し、製品イノベーションを継続的に推進するために株式ベースの報酬を除く技術・開発費および一般管理費を約1,500億円(13億ドル)から約1,800億円(16億ドル)と見込んでいます」と説明している。

参考:coinbase

(images:iStock/pgraphis)

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この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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