【解説】XRP所持者へのFLR(フレア)無償配布とは? ラップ・デリゲートって?

特集 暗号資産 週間マーケットレポート

XRP所持者への「FLR」無償配布とは? ラップ・デリゲートって?

2020年12月にXRPを保有していた方で、FLRのエアドロップ(無償配布)をご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。もしご存じない方は、FLRを受け取りそびれてしまうかもしれません。

FLRはFlare Network上にある暗号資産で、さまざまなブロックチェーンでスマートコントラクト機能の実装を可能にするというコンセプトで当初作られました。そこから波及し他のブロックチェーンと連携したアプリ構築や、分散型の価格提供システムといった面で将来性を期待されています。

FLRはそのような特徴を持つ暗号資産ですが、トークンのプロモーション的な位置づけで2020年12月12日時点にXRPを保有していた対象者に総額500億FLRが無償配布されることが公表されました。投資家の中には首を長くして待っていた方もいらっしゃるかと思います。

その後2年ほど開けて、昨年末頃から1月にかけて、具体的な配布方法が決定しました。

配布は大きく2段階あります。

① 初回の15%配布

まずは対象数量の15%が配布されました。1月10日(日本時間)にFlare Foundationから各取引所へこの配布は完了しているので、利用されている取引所の発表内容や残高をぜひ確認してみてください。

② ラップ・デリゲートによる残りの配布

そして残りの配布方法はFlare Foundationの投票の結果、条件付きで配布されることとなりました。その条件とは「ラップ」と「デリゲート」を行った人に残額を付与する、というものです。このラップを行った人のみに、当初付与予定であるFLRの残りが配布され、もしラップが行われなかった場合、その割り当てはラップを行った人に再配分されることになっています。さらにデリゲートを行えばデリゲート報酬も受け取ることができます。

「ラップする」とはFLRをwrappedFLRに変換すること、「デリゲートする」とは決められたシステムにFLRを預けることで、いずれもFLRのプロジェクトに貢献することになります。もし初回の15%だけでなく、残りをすべて受け取ろうとすると、自分でウォレットを用意してFTSO(Flare Time Series Oracle)プロバイダー等に委任(デリゲート)するなどの対応が必要になります。FLRのデリゲート報酬利率が確認できるランキングサイトなどもあるので、それを参考にしてみるのもいいかもしれません。

ただ残りのFLRをもらいそびれたくはないけれど、自分でラップ・デリゲート対応するのはハードルが高いという方は、ラップ・デリゲートを代行している取引所に委託するという方法もあります。自分で対応するのは自信がない、よくわからないという方は委託をおすすめします。現在SBI VCトレードでもラップ・デリゲート代行を受け付けています。

FLRの配布の仕組みがよくわからないという声をよくお聞きしますので、シンプルにFLRの無償配布について解説いたしました。こういった無償付与のようなイベントがあるのも、暗号資産投資の思いがけない楽しみかと思います。

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本記事は国内暗号資産(仮想通貨)取引所「SBI VCトレード」による寄稿記事です。

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この記事の著者・インタビューイ

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