ビットコイン、上値重いが下値を切り上げながら推移(暗号資産 週間マーケットレポート 1/22-1/28)

特集 暗号資産 週間マーケットレポート

1/22~1/28週のサマリー

・強い景気+インフレ減速を示す指標が並び、ゴルディロックス相場
・BTCは上値が重いものの、下値を切り上げながら推移

暗号資産市場概況

1/22 ~ 1/28週におけるBTC/JPYの週足終値は前週比▲0.54%2,989,300円、ETH/JPYの週足終値は同▲5.43%203,630円となった(※終値は1/28の当社現物EOD[1/29 6:59:59]レートMid値)。

先週の相場環境は、テスラの好決算、堅調な米国GDP、インフレ減速を確認できるPCEコアデフレータなど、強い景気+インフレ減速を示す指標が並び、ゴルディロックス相場(過熱もせず冷え込みもしない、適温状態にある相場)であった。

その中でも暗号資産市場は、大きく上昇したアルトコインが何銘柄かあったものの、主要銘柄はレンジで推移しており、相場環境の割には上値が重い印象を受けた。ただしBTCに関しては、下値が徐々に切りあがっており、上がるにしても下がるにしても大きく動く局面は近いと想定している。

オンチェーンデータでは、OI(未決済建玉)が徐々に上昇しながらFTXショック後では最も高い水準にあり、相場を大きく動かす燃料をため込んでいるように捉えられる。funding rate(資金調達率)に関しては過熱感こそないものの、プラス圏での推移が継続する中、徐々に上昇しており今後のロングポジションの積み上がりにも警戒しておきたい。

今週はFOMC、雇用統計、GAFAの決算など注目イベントが多い週となるが、強い景気またはインフレ減速を否定する材料が出た場合、短期的には下落材料となることに注意しておきたい。仮に否定する材料が出なければ、ゴルディロックス相場が継続することが想定され、暗号資産市場も堅調に推移することを期待できる。

BTC OIチャート(日足)

BTC FUNDING RATE(日足)

BTC/USD週間チャート(30分足)

BTC/JPY週間チャート(30分足)

1/22~1/28週の主な出来事

1/29~2/4週の主な予定

このレポートについて

国内の暗号資産(仮想通貨)取引所「SBI VCトレード」提供の週間マーケットレポートです。毎週月曜日に最新のレポートをお届けしまします。

→「SBI VCトレード」はこちら

<暗号資産を利用する際の注意点>
暗号資産は、日本円、ドルなどの「法定通貨」とは異なり、国等によりその価値が保証されているものではありません。
暗号資産は、価格変動により損失が生じる可能性があります。
暗号資産は、移転記録の仕組みの破綻によりその価値が失われる可能性があります。
当社が倒産した場合には、預託された金銭及び暗号資産を返還することができない可能性があります。
当社の取り扱う暗号資産のお取引にあたっては、その他にも注意を要する点があります。お取引を始めるに際しては、「取引約款」、「契約締結前交付書面」等をよくお読みのうえ、取引内容や仕組み、リスク等を十分にご理解いただきご自身の判断にてお取引くださるようお願いいたします。
秘密鍵を失った場合、保有する暗号資産を利用することができず、その価値を失う可能性があります。
暗号資産は支払いを受ける者の同意がある場合に限り、代価の支払いのために使用することができます。

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

SBI VCトレード

SBIグループの暗号資産取引所「SBI VCトレード」。SBIグループの掲げる顧客中心主義の理念のもと、お客様の満足度向上に資する暗号資産取引に係るサービスをフルラインナップでご提供してまいります。