LINEの「Mini Dapp」、公開1カ月で累計ユーザー数3,500万人突破。Kaiaチェーンも急成長

LINEのMini Dapp、累計ユーザー数3,500万人突破

LINEメッセンジャー内で提供される「Mini Dapp(ミニDApp)」の累計ユーザー数が、サービス開始から1カ月で3,500万人を突破した。レイヤー1ブロックチェーンプラットフォーム「Kaia(カイア)」の国内外事業拡大を目的として設立されたKaia DLT Foundation(Kaia DLT財団)が、3月6日に発表した。

「Mini Dapp」は、Kaia DLT FoundationがLINEヤフーのグループ会社であるLINE NEXT(ラインネクスト)と共に今年1月に全世界同時リリースした分散型アプリケーション(Dapp)サービスだ。専用アプリをインストールすることなく、LINEメッセンジャー内のDAppポータルや各Mini DappのLINE公式アカウントから、ゲーム・ソーシャル・コンテンツなどさまざまなサービスが楽しめる。

発表によると「Mini Dapp」では、リリース初月において日本、台湾、タイ、韓国を含むアジア主要市場で約3億円(200万ドル相当)のアプリ内(In-app)販売を記録したという。

またユーザー1人あたりの平均支出額(ARPPU)は約5,800円(39ドル)、有料ユーザー比率(PUR)は13%に達するなど、商業的な成功を収めているとのこと。

さらに、LINEメッセンジャー内で多様な「Mini Dapp」を集約するDappポータル(Dapp Portal)においては、300万件以上の新規ウォレットが生成されたという。これにより、Kaiaネットワーク全体で約1,168%増加し、これまで737万件以上のウォレットが生成される結果になったとのこと。

またグローバルWeb3データサイエンス企業Flipsideの最新レポートによると、Kaiaはアクティブウォレットアドレス数において、世界第3位のEVM互換ブロックチェーンであると報告されているという。

そして「Mini Dapp」公開以後、Kaiaエコシステム内の月間取引量(Monthly Transaction)は124%増加し、2,738万件に達したとのこと。また「Kaia」のオンチェーンアクティブユーザー(On-chain Active User)数も252%増加し、810万人に達するなど、ネットワークの成長が加速しているとのことだ。

現在Mini Dappは、42種類提供されている。人気サッカー漫画『キャプテン翼』を基にしたカジュアルゲーム「Captain Tsubasa-RIVALS-on LINE」や、 ローンチから6ヶ月で総ユーザー数4,300万人を持ち、売上1位のミニアプリサービスを展開するPluto Studioによる作品「Bombie」、 アニメ・漫画・ゲーム(ACG)スタイルのMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)世界観を基に、英雄たちが戦闘を繰り広げる放置型ミニDapp「Heroic Arena」、 健康リワードアプリ「SuperWalk」を開発したチームによる新作「Superz」などがある。

参考:プレスリリース
画像:iStocks/berya113・PIXTA

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