ICOは行わず、継続的なトークンセールで資金調達
私たちは、一回で全トークンを売り出すようないわゆるICOはしません。その代わり、エコシステム内で使用されることを前提とした、継続的なトークンセールを行なっています。
今はだいぶおさまってきましたが、私たちは最近まで頻発していた詐欺まがいのICO(プロダクトを出さずに資金を集めて、最悪の場合プロダクトを出すことなく行方をくらますような資金調達)に大きな課題を持っています。
ですので私たちはちゃんとしたプロダクトであるAlpha Browserと自社ウォレットであるATK Walletをリリースしてから、そのエコシステム内で使用されるトークンとしてAlpha Token(ATK)を売り出しています。もちろん投資家やVCによる大型のトークン購入もありますが、基本的に売り出し方も一度の売り切りではなく、継続的なトークンセールとなっています。
ちなみに、ATK Walletはコールドウォレットかつ分散型取引所(DEX: Decentralized Exchange)です。ですのでATK Walletでは通貨を保管することもできますし、中央で管理されたサーバーに頼ることなく分散的に通貨の交換を行うことができます。
究極的に目指すのは「デジタル世界の民主化」
私たちが究極的に目指しているビジョンは「デジタル世界の民主化(Digital Democracy)」です。本来、個々人が自分の知的財産に対しては自分が所有権を持つべきです。もし自分の知的財産に所有権がなければ、それはクリエイターにとて非常に不利な世界です。
創作した文章、動画、画像さらに自分のメタデータ(付加情報)。これらは全てオンライン世界ではあなたの知的財産となります。それらはちゃんと自分たちが所有権を持っていますか?
そうではありませんよね。Facebookのデータ流出事件などを見れば明白ですが、基本的にそれらの知的財産は個々人に属していません。便利で中央集権的なサービスを提供している企業に無意識に渡してしまっているのです。
私たちが目指すビジョンは、本来個々人に属すべき知的財産がちゃんと個々人に属していて、中央集権的な機関が持ちすぎたパワーがエンドユーザーに戻ってくる、分散的で民主的なデジタル社会です。
コンテンツ大国の日本を支援したい
−日本へはどのように進出する予定ですか?
まずは、野入賢吾を代表とするATK Technology Japanを設立し、Alpha TokenやAlpha Browserなどのプロダクト開発を行うAlpha Token Foundationからは独立して、日本のマーケットに集中して運営します。
日本市場に注力したい大きな理由に「日本がクリエイター大国である」というのがあります。世界でも周知の通り、日本には様々な種類のクリエイターが多くいます。表に出て活躍しているクリエイターの方がこれほどいるということは、実力がありながらも日の目を見ることができていないクリエイターの方もかなり多いのではと思っています。
そのようなクリエイターのため、さらにそのクリエイターを使う判断をする出版社や制作会社のために、我々のプロダクトを提供したいと思っています。
Alpha Browserを実験場にして、クリエイター誰もが制作物を投稿することができるようにします。そこでの評価には、技術の精鋭チームが開発中の、コンテンツの質が公平に評価されるAlpha Valueが使用されます。
そこの評価が高ければ、普段は見逃されていたクリエイターの作品もいろんな会社から注目を浴びるようになり、より多くのクリエイターが活躍できるようになります。しかも他のコンテンツ投稿プラットフォームと違って、Alpha Browserに投稿後も著作権はクリエイター自身にあるので、現在コンテンツ業界で大きな課題となっている海賊版の問題に対しても、私たちが何らかの形で助けになれると信じています。
このように、Alpha Browserが日本で普及すれば、より多くのクリエイターがチャンスに恵まれるだけでなく、出版社や制作会社を補完する存在になると思っています。
現在オフィスを原宿にあるWeWork Icebergに構えて日本国内での活動を行なっています。
ウェブサイトはこちらです。お気軽にご連絡ください。